プロローグ 猫と世界の事情

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プロローグ 猫と世界の事情

猫はゆったりと上機嫌に路地裏や家の塀の上を歩いていた。これから自身に降りかかる出来事を知らずに…… 猫はゆったりと歩くことに魅力を感じていたし、それを優雅だと思っていた。そしてその猫はこの世界では幸運の白猫と呼ばれていた。そしてその猫にはこんな噂が囁かれていた。その猫と契約を交わしたものはどんな魔法でも使いこなせると。しかし、危害を加えたものには不幸が訪れるという噂もあるがこれはあまり知られていない。その契約を交わせばどんな魔法でも使いこなせるという噂を信じたものに猫は追いかけ回されるのだが今は置いておくとしよう。 まずこの世界の成り立ちについて説明する この世界は5つの世界で成り立っている。 1つ目はスフィナヴェール、この世界に魔法は存在するが生活で使用する以外には政府の許可が必要である。 2つ目はルヴィナクロス、この世界に魔法は存在せず全て月の光によって生活が営まれている。 3つ目はレヴィナラルーカ、この世界は海の底にあり魔法も存在するが使用されることが少なく水の力を利用して生活が成り立っている。 4つ目はスノーフォリア、この世界はその名の通り森の真ん中に街があり人々は木を多用して生活を送っている。 5つ目の世界はレイヴンルース、この世界には魔法が存在し全てのものは魔法によって動かされている。しかし、その事実を知っている人は殆どいない。そのため多くの人々はその事実を知らずに平穏な日常を送っている。現在は分かれているが以前は5つの国の王達が仲が良かったため森で繋がっていた。そのため行き来も自由であったが、ある国で起こった紛争により5つの世界が分かれるきっかけとなった。その紛争はルヴィナクロスで起こったもので原因は魔法である。現在、ルヴィナクロスにだけ魔法は存在しないが以前は魔法が存在した。その理由はレイヴンルースの王によって、魔法が封印されたためである。その現状に対して、ルヴィナクロスの王が抗議し解除を要請したもののレイヴンルースの王が取り合わなかったため大きな紛争が起こった。
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