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『さようなら。私は君をお慕いしておりました』
夢の世界は突然、終わりを告げた。幸せだったこの世界は彼女の言葉をきっかけに揺れ始めパラパラと崩れてくる。
『君には、君の帰りを待っている方達がいるかしら。私にはそんなヒト達はいませんので。…長々と引き留めてしまって申し訳ありません。君と過ごす時間があまりにも幸せでしたので、早く帰す事が出来ませんでした』
パラパラ、パラパラ。
世界が、崩壊する。
『だから、どうか君とあの子は幸せに』
──パリンッ
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