変態発明家

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変態発明家

「ふはははは! ついに完成したぞ!」  俺の名前は中松良樹なかまつよしき。  マッドサイエンティストである。  今年で二十五歳になる俺は、パソコンを使ってwebサイト制作といった仕事を家でこなし、それを収入源にしつつ、家で発明をしている。  誰とも会話をすることもなく、俺は日々、発明に勤しんでいる。 「これさえあればデュフフフ......!」  俺は男どもの願いを叶える夢のような道具を開発した。  その名も透けゴーグル。  その名の通り、このゴーグルをつけ、人を見ると服を透視してみることができるというドラえもんもびっくりの最強の道具である。  これを身に着け、早速、美人の女性をウォッチングしに行くぞい!  俺は早速、街へと飛び出した。  向かうは東京のとある街。  現代人がスーツを着て、忙しそうに歩いている。  近代的なビルが立ち並び、太陽が眩しく、会社勤めしていない俺にとっては少しばかり疎外感を感じそうになった。  まぁ、そんなことはいい。  早速、透けゴーグルを使うぞ!  1時間後、俺はボロアパート(俺のラボ)へと舞い戻った。  結論から言うと、思い通りの結果にはならなかった。     
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