天使と高校生

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 バレンタインデーにこの公園に行けば、ベルヘルトに会えそうな気がしてあれ以来、毎年やってきている。  なんやかんや会えないが。  あの時のことをしみじみと思い出した。 「いやぁ、懐かしいな......」  ポツリとそう呟いた。 「そうだな、私もそう思うよ」  空からベルヘルトがやってきた。俺はあの時よりも髪型も変わったし、雰囲気も変わったと自負している。  しかし、ベルヘルトはあの時のままだった。 「久しぶり」 「ああ」  俺とベルヘルトはしばらくの間、見つめあった。
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