1人が本棚に入れています
本棚に追加
満月が出ており、辺りの木々が月の光で照らされ、和風で幻想的な風景を作り上げていた。
「暗いのにどうやって帰るの?」
朱莉が訊いてきた。
俺はスマホを取り出し、ある場所を検索した。
「割と近くに民宿があるからそこに行こうか。幽霊いたりしてな!」
「やめてよ。全く……今日は疲れたなぁ」
「今日は助かったよ。朱莉。これからもよろしくな」
俺は朱莉に対して手を差し伸べた。
「まあ、お兄ちゃんは私がいないとダメだしね!」
朱莉は俺の手を握った。
霊障に苦しむ人がいる限り、俺たちの仕事に終わりはない。
最初のコメントを投稿しよう!