第3章

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第3章

 プレゼン書完成から1週間経ち、ついにプレゼン当日になった。 「それじゃあ、これから、取引先とのプレゼンに出かけましょうか。森山さん、白鳥さん、沢口君、よろしくお願いします」 「はい!」 「よっしゃあ、やるでぇ」 「森山君、関西弁には気をつけてね」 「まかしときぃなあ」 「もう、ほんと大丈夫かしら……」  初めてのプレゼンで昨夜から緊張していた心が、先輩方のおかげで、和んでいくようだった。   「横井さんは留守を頼みますね」 「はい、留守は私に任せて、みんな頑張って来てね! 沢口君、良い内容のものができたんだから、自信持って大丈夫。ドーンといって来なさい!」  横井さんの平手で思いっきり肩を叩かれた。  そうだ。  良い提案書が出来上がった。あとは、先輩方に教わったとおり、ぶつかっていくだけだ。 「はい。横井さん、行って来ます!」  俺たち1係は横井さんに見送られ意気揚々と取引先へと向かった。  
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