第4章

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 瞼に、明るさを感じた。  自然に促されて、おぼろげに目を開けると、カーテンの隙間から柔らかな日差しが床に降りているのが見えた。    ここは……    まだ寝足りないのを抑え、重たい瞼を開いた。  見慣れた天井、見慣れたワンルームの部屋。  明らかに自分のベットだった。    いつの間に……    なぜ、自分がここにいるのか。  すぐには呑み込めなかった。  今日は土曜で会社が休みだということだけはすぐにわかりホッとしたが、昨日の忘年会の2次会の後、自分がどうやって帰ったのか。  記憶が抜け落ちている。    こんなことは初めてだった。   「うーん…… いた……たたた……」    頭が重い……  起きあがろうとして、頭がズキズキした。  二日酔いらしい。  よくもここまで飲んだのかと思った。    重い体を起こし、掛け布団を剥ぐ。  昨日着ていたワイシャツにズボンのままだった。  ワイシャツは第2ボタンまで外され、ネクタイは枕元に二つ折りになっている。  腕時計と携帯もベットの枕元にきちんと並べて置かれていた。  誰かにここに連れてこられたのか?  全く記憶がない。    俺としたことが——    ここまで記憶をなくすまで飲んだことがない。  昨日は気持ちが良くてつい羽目を外してしまった。    あーっ  思わず髪を掻きむしった。  どんな失態をさらけ出したのか、俺は——  思い出せ……    しばらく、放心状態でベットに座ったまま考え込んだ。        
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