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「あやかるために?」
「うん、だって、おまえがさ『男が惚れる男へ』なんて、命名したからさ、この香水つけてたら、おまえに惚れてもらえるような気がして……さ、ほんと、……俺ってイタイよな」
なんて、正直な、それも、俺のためにこんなにも努力していたとは……
健気すぎる!
「おまえって——」
ほんと、バカ…… でも、こんなにも愛おしい
「沢口っ……ん」
自分から葉山の唇を塞ぎ、熱く口づけを求めた。
慣れない口づけも、いつの間にか体制が変わり、葉山の方が激しさを増し、次第に深く吐息が漏れる。
「あの香水なんかなくたって、もうとっくに惚れてたよ……おまえに」
「沢口、それって、殺し文句!」
「ちょっ、はやま、あっ」
「もう一回。おまえが、煽るからだよ!」
また、熱く激しく体を重ね合う。
二人の濃密な時は、当分終わりそうもない……
おわり
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