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閉じ込めてしまいたいが、少しきっかけがあればそれはぶわっと当時の気持ちとともに溢れ出す。
だから、このオルゴールはいわば早苗にとって悪なのだ。
憤りながら母に連絡をして、そんな早苗の様子に戸惑う母からもたらされた情報で、誰からの贈り物かを知った。
阿倍野が言うように、嫌な気配を感じるようになったのは、オルゴールが送られてからだ。
早苗はふつふつと怒りが湧いてきた。
なんだか非現実ではないが、明らかに不愉快な思いをしたのは、あの女がこれを送ってきたからだ。
そうとはっきりしたら、怒りは確実にそちらに向く。
これを送った女はまだ懲りていないようだ。
そろそろ彼女と関わるのはやめどきかと思って、彼氏も変えた。
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