1人が本棚に入れています
本棚に追加
その日はリハビリという名の研究でアレやコレやと身体を動かす羽目になり、部屋に戻ったころにはクタクタであった。昨日と違うのは、チハルが部屋の中までついてきたことである。
「おい、チハル。なんでお前まで入ってくるんだよ?」
チハルは顔を赤らめて下を向き、消え入りそうな声で呟いた。
「そ、その……。今日から、私もここで暮らしながらケイスケさんのデータをとることになりまして……」
「ここで暮らすって……。ベッドは一個しかないし、それに」
「それは、ベッドも、もしおいやじゃなければ一緒に入らせて頂けますと……研究として助かるといいますか」
「はぁ?」
ベッドに腰かけた俺が首をひねると、チハルがちょこんと横に座った。
「その! 夜の、お相手もするようにと、研究所の上層部からお達しが……」
「ちょ、ちょっと待て! 夜のお相手って!?」
「あ、もちろん私がお好みでない場合は違う子を用意する準備もあるとのことで、ですので、その……営みといいますか、平成時代の方のそういうものも研究する必要がありまして、はい……子供とかも、その」
最初のコメントを投稿しよう!