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俺と死神の独り言
ピュウー、
ピュウー、
ピュウー、
ピュウー……寒い風と連れだって、
細かな雪がパラパラパラパラ……と吹きつけてきた。
身を凍らせる薄ら寒い一階の通路で、
ただ一人で、
返品作業をB/R――一般には、
バックルームと呼ぶスーパー、
百貨店等のお客様の立入れない作業場――で黙々と続けていた。
他人からすれば、
ささやかに思えるだろうが、
俺にもでっかい夢がある。
それは、
愛車を完璧にすることだ。
そんな折、
ピロン、
ピロン、
ピロン、
ピロンとメールが来たが、
元々携帯電話は、
ほとんど信用と興味の対象外であった為、
着信履歴を確認しただけで、
すぐさまその内容は削除した。
長兄からで、
メールの内容は容易に想像できるからだ。
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