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口はうまく動かず、世界がぐるりと回って俺は床に崩れ落ちた。
そういえば、健康診断でそんなことを言われていた気がするけれど、自分のことどころじゃなかった。
どこかで思っていたかもしれない。
感情のなくなった君を見ているしか出来ないなら、自分の体などどうでもいいと。
前のように、屈託なく明るく笑う君をもう見ることはなく、これで
特別な日が来ることはなく、終わるのか――――。
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