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「そうか……。いつかバレるだろうとは思ってたけど、意外に早かったな」
霧生さんは大きく一つ溜め息をつくと作業の手を止め、どさりとソファに腰掛けた。
「ばれるって、何が? やっぱり血を吸われたのが原因ですか?」
「いや、吸血だけではそんなふうにはならないよ」
「じゃあ俺の体は、一体どうなっちゃったんですか」
「この前シたでしょ、原因はあれ」
「したって何を……。あっ」
言っている途中で俺は言葉の意味を理解して思わず赤面した。まさか、今このタイミングでその話が出るとは思っていなかったのだ。
「あれは俺たちの世界では『契約』と呼ばれる行為なんだ」
「契約って……。え、えっちじゃなかったんですか、アレ」
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