第1章
1/14
読書設定
目次
前へ
/
122ページ
次へ
第1章
「やっと着いた……」 まだ三月だというのに、汗ばむような春の陽気。駅前のロータリーに面した雑居ビルを見上げて俺は大きなため息をついた。 自転車を歩道の脇に寄せチェーンをかけ、一階に大手都市銀行が入ったそのビルの重いガラス扉を押し開けロビーに入る。ひんやりとした大理石の廊下を進み、エレベーターに乗り込むと四階のボタンを押す。 少しの上昇の後、開いた扉の先は少し消毒薬の匂いがした。
/
122ページ
最初のコメントを投稿しよう!
638人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
2,215(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!