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ハーピーが急降下する。その先にいるマシロ目掛け鷹のように鋭い爪の生えた足を突き出す。剣と爪がぶつかる。レベルおよびステータスで劣るマシロは力負けをしてよろめいた。そこへ旋回し戻ってきたハーピー。かろうじてその爪を防いだ。
「マシロ、一旦下がるんだ！」
「了解です、マスター！」
次の攻撃は剣で防がず回避に専念した。攻撃が空振りに終わり、その隙に陽一の指示通りにマシロはハーピーから距離を取った。
「さあ！呪いをばら蒔くわよ！！ユニークスキル『丑の刻参り』」
茉央がスキルを発動させる。その顔は凄くイキイキしていて、実に嬉しそうだ。
ブラドの前に藁人形が現れるとマシロ、ヴォルフ、ブラド、ハーピーそれぞれの背中から黒い球体が飛び出した。球体はすぐにドロドロの液体に変わり中から出てきたのは5体の藁人形。大型の藁人形の周囲に4体の藁人形が配置されメリーゴーランドのようにリズムを崩さず一定感覚で回っている。
「何コレ――？」
マシロは背中に出現した藁人形に手を伸ばすが触ることが出来ない。どれだけ動いてもピッタリと背中に憑いている。
「呪いころせぇぇええーー！！！『１本目』」
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