虹の雪
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月を見上げると、月を包む
靄
(
もや
)
―――涼太の言う虹―――が、今では美しく見えるから不思議だ。きらきら、きらきらと、星の瞬きに合わせて輝いているように見えてくる。 「すごいね、涼太は」 なぁに突然、と彼が照れくさそうに笑った。
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