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欽二はパソコンで慶二の情報を探していた。
ネット上では行方不明者の情報が溢れている。
地震や自然災害で不明者の数も急増していた。
家族や友人がすがるような思いで情報を発信していた。
欽二は慶二とよく話した、
男同士でお互い話下手が合ったのだろう。
「外へ出ることは出来ないのか?」
と慶二が聞いたので欽二が答えた。
「基本そうなんだ、一人で出たら安全の保証ができないし、
職員もギリギリだから付き添いも無理だよ」
どうしても一度だけ外に行きたいと頼む慶二に、
「じゃあ、こうしょうか、
外出には俺が付き添う、院長の許可がもらえればね」
喜ぶ慶二だった。
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