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「その連中は悪い奴等だった・・」
ボロボロの部屋をあてがい、
役所に生活保護の申請をさせる、
そして支給される金の殆どを奪う仕組みだった。
「酷かったよ、みんな脅されたり、殴られたり、
俺も無理矢理役所へ連れて行かれたけど、
名前も住所も判らないので無理だった。
それで奴等に暴力受けて放りだされたんだ」
その後数年間、
慶二はあてもなくさまよい歩き、
ホームレスの場所を渡り歩いた。
「海岸へ出て砂浜を歩いたんだ、
そしたら波が足を濡らしたんだ、
その時、俺の家！と思って歩き出した、
で、気が付いたらあんたの施設の前で倒れてた」
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