3話 恋愛初心者

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「ありがとうございましたー!」 って、言われて雅文と外へ。 「あ!お金払ってない!」 「後で引き落としだから気にしない。……すげ、綺麗」 「うん!こんな色になるんだね!びっくりした!」 「……明日香がって、意味だったんだけど」 「………あ、ありがとう……」 多分、真っ赤になったと思う。 それからブティックに連れて行かれた。 「オーナー居る?」 「あ、倉内様。いつもありがとうございます。今日は?」 「この子、めちゃくちゃオシャレにして上から下まで」 「かしこまりました」 私、キョロキョロしながら店内見てた。綺麗な服や、靴、バック、アクセサリーまであった。 シルエットが綺麗なワンピース見つけて、値札見たら、私が量販店で買う服より0が2~3個多い。 クラクラした。 だけど、数点服を持ってこられて試着したら、綺麗で、着ただけで嬉しくなった。 「雅文!見て!綺麗だよ?」 「やっぱスタイルいいな。めちゃ似合う!」 嬉しくなって、試着しまくった。 靴も出してくれて、試着室から出たらモデルさんみたいに自分が見えた。 「オーナー、あの子が最初に見てたワンピースから今まで着たのと靴も包んどいて」 「ありがとうございます」 気がついたら凄い数の荷物。 「………まさか、全部買ったの?」 「オシャレ!オシャレ!」 「うわあ!オシャレもういい!もういいから!!」 車に荷物載せて、後ろのシートは私の荷物でいっぱいになってた。 しかも今着てるのも、その場で着て、値札取ったヤツ。靴も鞄も。 クラクラしながら聞いた。 「………そ、総額、いくら?」 「わからん!オシャレに値段つけられん!」 「…………」 「髪も服もめちゃくちゃ綺麗。…元がいいからな」 また、赤くなってしまった。 次に連れて行かれたの、カラオケ。 すぐにVIPルームに案内された。 「カラオケ!初めて来たーー!!響いてるし!……あー、あー、」 「あー、あー、言ってないで歌えよ?」 「でも、私、今時の歌ってわかんないよ?……スーパーで聞いてた有線か、たまに見るドラマの曲しか……」 「楽しければいいの!童謡でもなんでも!」 「操作わかんない……」 「タッチパネルだからタッチするだけ」 「う、歌ってみる!」
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