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なんだか面倒なんで自分からお兄さんを押し倒した。
お兄さん、なんだか慌ててて、アワアワしてる。
でも、お兄さんのをズボンの上から触ったら元気だったんで、ファスナー降ろして、お母さん仕込みのお口サービス始めた。
お兄さん元気なのに、なんでか私を止めようと必死。
「やめ!やめえ!由美ちゃん!やめえ!」
私、びっくり!!誰だ『由美ちゃん』!!
「由美ちゃんって、誰?」
「はあ?……由美ちゃん……あれ?」
「……私、『由美』じゃないよ?」
「え?……えーーっ?!」
とりあえず、そこでストップ。
「君、………誰?」
「私、藤谷明日香………今日、初めて風俗の面接に来たんだけど?」
「はあ?……俺はいとこの由美ちゃんが家出したって聞いたから駅に迎えに行ったんだけど!」
「………まさか、人違い?……ちょっと!なんでいとこと間違えるの?……ああ……やだ……今日は面接で面接受かれば8000円貰えるって聞いたのに!」
まさかまさかの人違いだった。
違和感だらけなはずだよ。
ここ、普通に住んでる高級マンション。
全然デリヘルのマンション関係なかった。
もう、呆然としながら、そのお兄さんの話聞いた。
「いとこの由美ちゃんって子が家でケンカになったらしく、家出して、由美ちゃんのお父さんもまだ怒ってるから、しばらく頭が冷えるまで置いてやってくれないかって、頼まれたんだよ……」
「なんで顔間違えるの?」
「由美ちゃんに最後に会ったのは小学生!今は大学の事で親とケンカしてる17才!……間違えるだろう……年も近いみたいだし」
「私、18才……まあ、その由美ちゃんには近いかもだけど、間違えるかなあ?……」
「ごめんなさい………確認しなかった俺が悪い」
「まあ、私も………あー!面接があ!……また探さなきゃじゃんか……」
「ごめん。それはマジで俺が悪い……ちょっと待ってて、由美ちゃんのお父さんに電話だけさせて!ヤバイ!駅でまだ待ってるかも!」
「ああ、そうだね。早く電話しなよ」
お兄さん、どこかに電話かけてた。
私、バカみたいに素っ裸で待ってた。
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