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「………はあ、じゃあ戻ってきたんですね。………いえ。無事ならいいです!はい!……ではまた」
お兄さん、通話終了。私の方向いた。
「どうなったの?」
「友達の家に居たらしい。こっちに来ようとして、友達に諭されて家に戻って来たって。連絡くらいしろっての!クソっ!」
「良かったじゃん。戻って。……戻れる家あるならそれが1番じゃん」
「まあね。………あの、これ、お詫び」
って、私に1万円渡してきた。
「いいよ。何もしてないし。……ただ、あー!また探さなきゃじゃんか!」
「で、明日香ちゃんだっけ?なんで家出?なんで風俗?」
「言いたくない。ろくでもない話だから。……ただ、住むとこがないから、早くお金貯めたくて風俗に飛び込もうとしたの」
「風俗初めて?」
「そうだよ。なんか電話で講習があるとか聞いたから………それかと思ったの」
「………なんかもったいないよ?明日香ちゃん美人だし、スタイルいいし……風俗しかないの?」
「中卒だし、会社勤めなんか無理。……住むとこがないのが本当に痛いの。で寮があるって風俗探して……」
「………ふーん。じゃあさ、家事できる?」
「家事できるよ。ろくでもないお母さん、何もしない人だったから」
「………家事できるなら、うち居ていいよ。由美ちゃん来ると思って1部屋空けたから」
「いいの?!」
「知らない子、ちょっと警戒するけど………まあ、家賃代わりに家事してくれんなら……お金貯まるまでなら……お詫びのつもりで」
「本当に?!本当に?!やったあ!!ありがとう!」
「その代わりさ、風俗やめな。……ちゃんとなんかして、働いて、で、お金貯めて出ていきな?」
「ありがとう!!本当にありがとう!!」
それからやっと自己紹介。
「俺は『澤口 司』。25才のリーマンです」
「私は『藤谷 明日香』18才。……これから家事頑張るからよろしくお願いいたします!」
「うん。じゃあお金貯まるまでよろしくね。……あのさ、服着ない?」
「あ、ああ!素っ裸だ!」
ふと、思いついた。
「ねえ、司さん、性処理はどうしてるの?」
「………何、そのブッ飛んだ質問……」
「セックス、お金くれるなら私、相手するよ?」
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