1話 家出少女

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「………はあ、じゃあ戻ってきたんですね。………いえ。無事ならいいです!はい!……ではまた」 お兄さん、通話終了。私の方向いた。 「どうなったの?」 「友達の家に居たらしい。こっちに来ようとして、友達に諭されて家に戻って来たって。連絡くらいしろっての!クソっ!」 「良かったじゃん。戻って。……戻れる家あるならそれが1番じゃん」 「まあね。………あの、これ、お詫び」 って、私に1万円渡してきた。 「いいよ。何もしてないし。……ただ、あー!また探さなきゃじゃんか!」 「で、明日香ちゃんだっけ?なんで家出?なんで風俗?」 「言いたくない。ろくでもない話だから。……ただ、住むとこがないから、早くお金貯めたくて風俗に飛び込もうとしたの」 「風俗初めて?」 「そうだよ。なんか電話で講習があるとか聞いたから………それかと思ったの」 「………なんかもったいないよ?明日香ちゃん美人だし、スタイルいいし……風俗しかないの?」 「中卒だし、会社勤めなんか無理。……住むとこがないのが本当に痛いの。で寮があるって風俗探して……」 「………ふーん。じゃあさ、家事できる?」 「家事できるよ。ろくでもないお母さん、何もしない人だったから」 「………家事できるなら、うち居ていいよ。由美ちゃん来ると思って1部屋空けたから」 「いいの?!」 「知らない子、ちょっと警戒するけど………まあ、家賃代わりに家事してくれんなら……お金貯まるまでなら……お詫びのつもりで」 「本当に?!本当に?!やったあ!!ありがとう!」 「その代わりさ、風俗やめな。……ちゃんとなんかして、働いて、で、お金貯めて出ていきな?」 「ありがとう!!本当にありがとう!!」 それからやっと自己紹介。 「俺は『澤口 司』。25才のリーマンです」 「私は『藤谷 明日香』18才。……これから家事頑張るからよろしくお願いいたします!」 「うん。じゃあお金貯まるまでよろしくね。……あのさ、服着ない?」 「あ、ああ!素っ裸だ!」 ふと、思いついた。 「ねえ、司さん、性処理はどうしてるの?」 「………何、そのブッ飛んだ質問……」 「セックス、お金くれるなら私、相手するよ?」
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