8人が本棚に入れています
本棚に追加
???「僕は君のおじいさんじゃないよ。これは君が最も精神的に落ち着ける人物と最も落ち着ける場所を映しているに過ぎないよ。」
ヒカル「じゃあお前は?」
???「僕はアオ、君たちが言う所の神みたいなものかな。」
ヒカル「どうやら講義中に寝てしまったみたいだな。」
アオ「夢ではないよ。現実さ。」
ヒカル「ああそうかい。じゃあ証拠でも見せてくれ。」
アオ「いいよ。」
目の前の空間が歪み、鏡の様なものが現れると俺の姿をしたものが写し出されゴウに噛みつこうとしている。
ヒカル「何なんだあれ?」
アオ「あれはゴーレムだよ。」
ヒカル「ゴーレム?」
アオ「石の付いた人間がいただろ?」
ヒカル「確か夢の中で警備員と不審者についていた気がするな。」
アオ「もう夢じゃないって言ってるだろ。それから君は気づいていなかったみたいだから説明してあげるよ。ゴーレムに噛まれたものはゴーレムになって人を襲い続ける。君も誰かに噛まれただろ?」
意識をなくす前に女性に噛みつかれた痛みを覚えている。
ヒカル「まさか・・・・。」
アオ「そう。思い出してきたかい?君はちゃんと死んでるよ。」
ヒカル「死んでる?じゃあ、あれは・・・・。」
アオ「あれはさっきまで君であったものだよ。」
ヒカル「ゴウ!逃げろ!」
俺の声はゴウに届くことはなかった。
最初のコメントを投稿しよう!