8人が本棚に入れています
本棚に追加
ヒカル「お前は俺に地獄を見せ続ける為に来たのか?」
アオ「どうだろうね?君しだいさ。」
ヒカル「どういうことだ?」
アオ「生き返らせてあげてもいいよ。ただし、君はつらい選択をしなければならない。」
ヒカル「どんなことだ?」
アオ「それはいずれ分かるよ。」
ヒカル「なら生き返らせてほしい。」
アオ「本当にいいのかい?僕は君をずっと見てきたからわかるんだけど君は生き帰ったとしてもやりたい事ってないだろ?」
一番言われたくない言葉が胸をえぐった様な気がした。
確かに生き返って俺は何ができるんだろう。
特別な力も才能もない。
やるべき事が無いのに生き返ってどうするんだろう?
俺はここで死ぬべきなんじゃないだろうか?
目を閉じる。
俺を呼ぶ声が聞こえた気がした。
ゴウ「ヒカル戻ってこい!!俺達がついてる!!」
トウヤ「こんなところで終わるな!」
二人の親友の声が聞こえた気がした。
理由はこれだけで充分だった。
ヒカル「アオ、俺やっぱり生きたい。どんなに苦しくてもどんなにつらくてもあいつらが待ってるから。」
アオがかすかに笑ったように見えた。
アオ「そう。生き返りたいなら代償を払わないといけない。」
ヒカル「代償?」
アオ「簡単な事さ。君の石をここに置きなさい。」
ヒカル「石?」
最初のコメントを投稿しよう!