学園編1

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その横でトウヤが今日も女受けの良さそうなイケメンをさらしてやがる。 トウヤ「行かないのか?ヒカル?」 ヒカル「行くよ。」 俺は即答で返事をすると鞄に読んでもいない本をしまい。 食堂へ向かう。 同日 12時 食堂 食堂は今日も繁盛していた。 長年、学生達の胃袋を満たしてきた食堂は古くはあるがしっかり清掃され清潔感を保っている。 多くの学生達が座れるように机と椅子が無数に並んでいて、もうすでにがやがやと楽しい雰囲気があたりを包み込み食欲をそそる気がする。 ここで注文するものは日替わり定食一択だ。 ここの日替わり定食が俺の体を作っているといっても過言ではない。 そのぐらい通い詰めている。 値段も安いが、なんといっても味が美味い。 昼はここ以外の選択肢はまずない。 食券販売機にお金を入れると一番左上にある日替わり定食のボタンを押し食券とお釣りを取り、日替わり定食の長蛇の列にゴウ、トウヤ、俺の順に並ぶ。 長い列だったにもかかわらず、数分でできあがる。 おぼんの上にはご飯と味噌汁、そして大皿上にはキャベツの千切りとプチトマト、五個のから揚げが光り輝く。 おばちゃんたちは相変わらずいい仕事だ。 今日は待ちに待ったから揚げの日。 俺の大好物だ。 グルメじゃない俺でもわかる絶品。     
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