学園編1

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話したこともないし、名前も覚えてはいないが、すごい大会で準優勝をしていると掲示板に写真入りのインタビューが載っていた事を覚えている。 空手部部長「ハナちゃんに良いとこ見せるぞ!!お前ら!!」 部員らしき人たちに気合を入れていた。 動機が不純だな・・・・。 そんな事を思っているとゴウもその輪に入っていた。 誰よりも大きな声で返事をしていた。 こいつまさか・・・・。 ゴウの腕を引っ張ってハナ同盟の輪から連れ出す。 ヒカル「お前、ふざけるな!ハナってやつにかっこつけるためにここに来たのか?」 ゴウ「まあ、それもあるが、困っている人を助けるのは当たり前だろ?」 ゴウはこういう正義感の塊みたいなやつだった。 深く考えないがきっと善である。 そんな男だったと改めて思っていると野球帽をかぶった男が空手部部長に小走りで近寄る。 何を話しているかは分からないが、空手部部長は手であしらい、ゴウを指さす。 野球帽の男はゴウに近寄る。 野球帽の男「すまん。警備員が倒れているから保健室まで運ぼうと思う。手伝ってくれ。」 ゴウ「おう!」 当たり前だと言わんばかりの顔だった。 野球帽の男「ありがとう。こっちだ!」 ゴウを手招きする。 空手部部長はハナ同盟に不審者を見つける為に2~3人で分散し探すという作戦を話し始めた。 無茶な作戦だと感じ、俺はゴウの方に付き添う事にした。     
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