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警備員は野球帽の男を離すと今度はゴウに噛みつこうと首を捻じ曲げて噛みつこうとする。
ゴウ「こいつ。錯乱してやがる。空手部の奴らを呼んできてくれ!」
ヒカル「分かった。任せろ!」
俺は金属バットを握りしめ広場に向かおうとしたが、女性の悲鳴が聞こえた。
遠くで女性が不審者に襲われそうになっていた。
ゴウ「こっちは何とかする。あの子を助けろ!」
ヒカル「言われなくてもな!」
全力で走り出した。
ヒカル「離れろ!!」
不審者の右肩を目掛け金属バットをフルスイングする。
完全に流し打ちが入った。
右肩を砕く音と鈍い衝撃音と共に肩の骨を砕く感触が伝わる。
女性から不審者は離れるとゆっくりと近寄ってくる。
流し打ちが完全に入ったのにどうして?
考える前に警告をする。
ヒカル「それ以上近づいたら頭を狙うぞ。」
しかし、止まることはない。
バットを振り上げ構える。
場所を入れ替わる様に一定の距離を保ちつつ後方にいる女性を確認すると首元に噛まれた跡あり、ピクリともしていなかった。
目線を元に戻すとぎこちない動きで近寄る不審者。
ヒカル「止まれって言ってんだろ!?」
警告がむなしく響く。
不審者を観察すると警備員と同じような赤く光る石が首元についている。
何だあれ?気持ちが悪いなと考えていると。
ゴウ「ヒカル!!後ろ!!」
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