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夕方、それぞれが部屋で汗を流したあと、談話室に集まると、カティムとジョージイとユーイは互いに紹介を受け、挨拶を交わした。
夕食では、カティムが風の遊技場での感動を語り、談話室では、翌日の予定が話された。
「カティムとユーイには少し遠出をしてもらい、彩石(さいしゃく)の泉を案内したく思います。ほかの皆さんは行かれたことがあるので…いかがいたしましょう?」
彩石とは、人が持つ異能を助ける働きを持つ石のことだ。
これは普通、不規則に出現するもので、大陸中で貴重な資源として取引されている。
アークの言葉に応えて、ルークが口を開いた。
「ユーカリノにはユーカリノらしい遊戯場があるんだ。僕がそっちに案内するよ。ランプ亭で合流して、彩石湯に浸かって、帰ったらどうかな」
ユーカリノ区はここ、レグノリア区のすぐ北の区で、採石地区と呼ばれ、彩石の溢れる泉がある。
ルークの提案に、アークは頷いた。
「皆さん、そういうことでいかがでしょう?」
異論のある者はなく、翌日は8時に出発となった。
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