各国の集合

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「おれは客車寄せが見たいんだ。エリィは芝居が見たいと言ってる。芝居の時間に合わせて両方行きたいんだが」 「時間を調べさせます。シィン」 「すぐに」 それから一同は食事を終え、談話室で(くつろ)ぎながら、レグノリア区の観光情報誌を見た。 そのうちシィンが芝居の時間を調べてきて、14時からだと判った。 「9時から王城前客車寄せに行って、公共事業をいくつかご覧に入れましょうか。それとも美術館などに行かれますか」 シィンが言うと、ジエナはやや身を乗り出して言った。 「伝達の仕組みを見たい。トールの話では、客車寄せと連携?しているとか」 トールとは、カザフィス王国第二王子トール・マイエ・フォンスシエッサ・ルーテイン・カザフ、ジエナのすぐ下の弟のことだ。 「運ぶときのことでしょうか。とにかく行ってご覧になるといいでしょう。スー、頼む」 シィンの言葉に、控えていたスーが応え、翌日の予定が決まった。 一同はそれから、観光情報誌のなかで紹介してある施設に興味を示し、滞在期間中に行けるかどうかなど話し合い、時間になると部屋に戻った。
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