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Prologue(序章)
この国では、一夫多妻が法的に認められている。
*****
──とある宮廷の広いテラスで、優雅な生活を約束されたばかりの妻たちが茶会を開いていた。
彼女たちは仲がいい。
まるで学校の級友同士のように、お喋りに興じたりお茶を楽しんだりする。
いつもなら、社交界の話や町の出来事など、笑い話に花を咲かせるのだが──。
今現在のこの国の情勢では、そうもいかないようだ。
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