0人が本棚に入れています
本棚に追加
私が布団の中でうとうととしていると、
「シャンシャンシャン…」
という音が近づいてきているかのように音が大きくなってきて、私の家の近くで停まったような感じがした。
私は布団の中で目を開けると、私の目の前にはいつの間にか白髭の大きな男の人が現れた。
薄暗くてよく見えなかったけれど、その男の人は赤いサンタクロースのような恰好をしていた。
私は驚いて飛び起きて、
「誰?」
と聞くと、その大男が低い声でゆっくりとした口調で話し始めた。
「私は、サンタクロースです。
貴方にプレゼントを持ってきました。」
サンタクロースは、白い平べったい少し大きめの箱を、背中に背負っている白い大きな袋から取り出して私の目の前に差し出してきた。
「これは何?」
私が質問するとサンタクロースは、
「開けてみればわかります。
このプレゼントを受け取った貴方は、きっと幸せになれます。」
と答えてくれた。
私が箱を受け取ると、サンタクロースはスーッとどこかに消えてしまった。
少しするとまた、
「シャンシャンシャン…」
という音が聞こえてきて、その音はだんだんと遠ざかっていくかのように音が小さくなっていった。
最初のコメントを投稿しよう!