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私は、長野県松本市で生まれ育った25歳の独身女だ。
松本市は盆地という地形からか夏は暑さが厳しく冬も寒さが厳しいという気候だったが、雪は積もっても5~10Cm程度で、積雪量は特別多いというわけではなかった。
私が小学生の頃は、毎年何故か12月24日のクリスマスイブの日に雪が降って、幻想的なホワイトクリスマスという景色になった。
また、この日夜眠りにつこうと布団の中に潜り込むと、家の前の道路を走る車のタイヤに装着された金具のチェーンが、
「シャンシャンシャン…」
という音を立てて走っていて、サンタクロースがそりに乗って鈴の音を鳴らしながら走っているような感じがして、
(サンタさん、来てくれたのかな…)
と感じながら、楽しい夢を見て眠りについた思い出がある。
翌日のクリスマスの日に目を覚ますと、私の枕元にはクリスマスプレゼントが置いてあって、私は毎年サンタさんからクリスマスプレゼントをもらうことが楽しみだった。
でも、子供ながらにサンタクロースは本当は存在していなくて、母が私の枕元にクリスマスプレゼントを置いてくれているのだろうと思っていた。
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