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その後、私は涼太との結婚の準備で忙しい毎日を送っていたけれど、そんなある日、母が私にお願いがあると言ってきた。
「美優のウェディングドレスは、私にプレゼントさせてほしいの…」
私は何故だろうと思ったけれど、母のたってのお願いとあって快く受け入れることにした。
「おかあさん、ありがとう!
そんなに派手なウェディングドレスでなくてもいいからね!
無理しないでね!」
つい口に出てしまった言葉に、母は笑顔で、
「美優は、本当に優しい子だね!
わかっているよ!
私が無理なくできる範囲で、美優にプレゼントさせてもらうよ!」
と答えてくれた。
この頃の母は、私のウェディングドレス姿を見るのが、とても楽しみだと口癖のように言っていた。
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