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少しすると、救急治療室からお医者様が出てきて話をしてくれた。
「ご家族の方でしょうか?」
私は、立ち上がって返事をした。
「はい!
私は娘です。」
するとお医者様は、落ち着いた口調で静かに話し始めた。
「お母様ですが、大変残念ですがたった今息を引き取りました。
病名は脳梗塞になります。
脳内出血で治療が困難な状況で、手は尽くしたのですが、助けることはできませんでした。」
私が涙が出て話せない状態になると、涼太が私を支えながら、
「ありがとうございました。」
とお医者様にお礼を言ってくれた。
涼太は私を抱きしめてくれて、私は涼太の胸で泣き崩れてしまった。
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