世界は今日も安全で隔離されている

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ある種の決意の様なものを匂わせる瞳。 トイレの壁に投影(とうえい)されたカウントダウンの数字が、 淡々(たんたん)と時を(けず)っていた。 少女が身構(みがま)える様に僕の手を取るのを感じた。 小さな温もり。 その温もりと同時に唐突な浮遊感(ふゆうかん)が全身を(おお)った。 室内灯(しつないとう)一斉(いっせい)明滅(めいめて)を始め、 僕の意識も同じ様に明滅してゆく。 幾度目(いくどめ)かの点灯を最後に完全に消灯する。 重い闇に包まれ、意識が混濁(こんだく)し、 配線(はいせん)がショートした様に記憶の断片(だんぺん)が、 時系列(じけいれつ)無視(むし)して飛び()った。 意識は無音の闇に飲み込まれていった・・・ 001011010010110101110101110101111001000101000111101011100100001010011011110101101011011100100010100010011101000111011110111010110101100100101110100101111000101010101100010100001011101110001101110010001011110011001011010111011011101001101011010001101010010111000100011011101011011100111011011001000100111011011010001010001110101110011010001011111000101101111001101011000101110110000111010110111010010001010011010110001011101111010100100010110100101110010110110110001101110101111000100100011010011100011101001101001001110101011001101110001001011011111000101100011001011100100101001110100100011010011010001011010111001000101011101001010011011110010100010110101011100111010101011001110100010011
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