”平凡で、幸せな生活”の崩壊

3/10
前へ
/66ページ
次へ
会社は家から数十分の所にあるので、すぐに着く。 小さなオフィスに入って、挨拶をすれば… 「おはようございます。」 「「おはようございまーす!」」 沢山の笑顔と沢山の挨拶が僕に返ってくる。 従業員は30人いないくらいで、みんな仲がいい。 社長はいつでも気軽に話し掛けてくれる。 本当に都会に行かなくて良かったな、と思える。 …でも、都会の方が出会いがあるって言うよね? その点については、都会に行けばよかったと思う。 だってこのままじゃ、僕は魔法使いになってしまう。 30歳なんて、きっとあっという間に来るでしょ? 身長168cm、白い肌に、焦げ茶色の瞳と髪。 そんな薫は男!って感じではなく、中性的な顔立ち。 …中性的と言われてもピンとこないのが現実なんだけど。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

126人が本棚に入れています
本棚に追加