第3章 パーティー

1/25
前へ
/25ページ
次へ

第3章 パーティー

その誘いを受けたのは、2度目の時だった。 「パーティーの付き添い?」 「ああ。」 シャワーを浴びようとしていた時、タオルを渡されたのと同時に言われた。 「でも、私パーティーなんか。」 「頼むよ。礼金は弾む。」 全くこの人は、お金を支払えば、何でも受けて貰えると思っているらしい。 「ただ僕の隣にいて、ニコニコしていればいいんだ。」 そんな人形みたいな事、本気で言っているのかしら。 「ドレスや靴がないのなら、これで。」 と、ベッドの上に10万円を置いた。 確かにそれだけあれば、バッグまで買えるけれども。 「他に頼む人がいないんだ。付き合っている女性もいないし。」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加