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「はい……」
そこまで言われて断ったら、女が廃るかな。
「分かりました。いつですか?」
「今週末なんだ。」
「今週末!?」
今週末って言ったら、もう明後日じゃない。
「家まで迎えに行くよ。後で住所教えて。」
「はい……」
そんな急な事、なぜ私に頼むの?と思いながら、シャワー室へ入った。
温かいお湯が、本田さんとの情事と洗い流す。
はぁーっとため息を、一つついた。
正直言って、泰介の入院費や治療費で、お金はいくつあっても足りない。
だから、パーティーに行っただけで、またお金が貰えるのは嬉しい。
セックスって、もっと身も心も、満たされるものだと思っていた。
まさかお金で満たされる時が来るなんて。
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