71人が本棚に入れています
本棚に追加
どのくらい眠っただろうか。
気が付くと、隣に勇介さんはいなかった。
「勇介さん?」
起き上がると、勇介さんは一人でお酒を飲んでいた。
「ああ、起きたか。」
私が起きた事に気づいて、バスローブのまま、財布に手を掛けた。
「これでいいかな。」
テーブルには、10万円の札束が二つ、置いてあった。
「あの……これは……」
私は、勇介さんの隣に座った。
「今日のパーティーの参加費用と、今夜の費用だ。」
こんなもの二つで、私達の熱い夜が清算されようとするなんて。
「ああ、そうだ。これじゃあ、足りないか。」
そう言って、勇介さんは追加で5万円を置いた。
「なに?何なの?」
最初のコメントを投稿しよう!