第3章 パーティー

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「避妊には気を遣っていたつもりだが、すまなかった。情に流されたのかもしれない。」 私は立ち上がって、勇介さんの頬を叩いた。 「そんなのって、お金で済む問題なの!?」 まさか、あの二人で愛し合った結果が、5万の追加料金だなんて。 「そんな事言ったって、君だって嫌だろう。愛人契約で臨んでもいない子供ができるのは。」 何かが、胸に突き刺さった。 「……安心してください。今日は安全日なので。」 私は5万円を勇介さんに、戻した。 「私、こんな屈辱を受けたのは、初めてです。」 「日満理?」 私は涙を拭くと、服を着た。 もう一刻でも早く、ここを出たい。 「待ってくれ。今日はもう遅い。ここに泊っていくといい。」
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