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「ねぇ、ハル」
「ん?」
「ハルが病院にいる間、俺毎日何してたと思う?」
「サーフィンじゃないの?」
「それは冬場以外ね。いくら湘南といえども真冬の海は初心者にはきついわ」
「あ!わかった!八幡様でしょ。目が覚めたら枕元にお守りがたーくさんぶら下がっていてびっくりしたんだから」
「当ったりー。八幡様だけじゃなくて、鎌倉中の神社仏閣にお参りしたんだ。俺だけじゃないよ、宮内や昂太や長谷川、齋藤にナツも」
「そうだったんだ。おみくじまでベッドの柵に結わいてあって、看護師さんも笑ってたよ」
「大吉だけな。病の所赤線引いてあったろ?」
「大病必ず治る、とかね」
「昔さ、よく神社に遊びに行って、掛けてある絵馬に落書きしたりしたじゃん」
突然の昔話にハルは大慌てで否定した。
「えっ私はしてないよ。碧樹でしょ?」
「俺だって悪いことは書いてないよ。その人の願いがかなうように、かぶせてお願い!って書いたりニコちゃんマーク描いたり」
「そうだった、そうだった」
「だけどやっぱりあれは悪いことだったかなって思って気になっちゃって。今更だけどあの時はごめんなさいって謝ったり」
「あははー今更だな本当に」
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