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「入れるね」
くちゅ、と音がして私の細い中指が肉壁を押し広げて、女の子の秘密の場所を拓いていく。ゆっくり奥まで入れて、ギリギリまで抜いては指先を軽く折り曲げてみたり一番奥を甘く引っかいてみたりする。ぐずぐずに蕩けた体内は、男の人を求めて収縮してみせた。
中指はそのままで、親指を大きくなった恥ずかしい豆のようなものに擦り付ければ一際快感が大きくなる。
もっと、ぐちゃぐちゃになりたい。
何も考えられないくらいめちゃくちゃにして欲しい。
「ふ、んっ……おにぃ、ちゃっ……!」
思わず漏れた大きな声にハッと心臓が止まりそうになるけど自分を慰める手は止められない。普段はこういうことをしていても声を出したことなんてないけど、今日は息をするように出してしまった。
お兄ちゃん、お兄ちゃん。
私のこともめちゃくちゃにしてよ。
「なーにしてんの?」
指をよりいっそう素早く動かして、もうそろそろ絶頂へ向かうはずが、その手は隣の部屋にいるはずの兄の手によって阻まれた。
「あ……何で、彼女さんは……?」
「帰らせた。てか、彼女じゃないし」
そう言った兄は酷く冷たい目をしていたけど、私が少し怯えて肩を震わせるとすぐに優しい瞳で笑った。
「オレのことオカズにしてた?」
「ぁ……」
私の手を掴み上げる手とは反対の手で、兄は甘く熱を放つ肉壁の扉へと指を這わせた。そのまま指が扉を開けて奥の部屋まで入ろうとしてくる。
私のより少し太くてゴツゴツした指が、快感でうねり絡みつく肉壁を優しく撫で上げていく。
「これだけ濡れてたら、いいよね」
ずるりと少しだけ名残惜しそうに引き抜かれた指。
何が、と聞くより先にベッドが軋んだ音を立てて、兄は私の足を掴んで覆い被さってきた。
「オレ、途中だったから苦しいしセーブ出来ないかも」
足の間を割って入ってきた汗ばんだ身体が密着して、お互いに熱を持ったそれをヌルヌルと擦り付ける。
ぼんやりした頭で「あ、擦り付けるだけなのかな?それならいいか」なんて考えていると、先端に吸い付くようにして重なり合う場所があった。そこに辿り着いた瞬間、兄は止めていた息を一息に吐き出して身を固くした。
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