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「ハッ……、これ、やば……」
「!だめっ……それだけは、」
私の太ももを持ち上げる兄の手に一瞬力がかかって、そのまま指とは比べ物にならない質量が肉壁を侵入してきた。
こんなのいけないと、気持ちとは裏腹に待ってましたと言わんばかりに成熟した女の身体はなんの取っ掛りもなく兄を受け入れてしまった。
「はー、ゆるゆるじゃん。でもちゃんと締め付けてくんだね。えらい、偉い」
「あっ……やだ、ゴム、つけて……くだ、さい」
「そんなセリフどこで習ったの?ムカつく」
舌打ち混じりのその声を聞きながらゆっくりと始まりを告げた律動に、私は甘く吐息を漏らして応えた。
隔たりがないのもあるんだろうけど、今まで迎え入れてきた男の人とは違う形や感覚に戸惑いながら、生理的な涙を流した。
「あっ、ぁっ……やだ、やだっ……」
「やだ、じゃないでしょ?」
上下に揺さぶられながら震える声で喘げば、兄は悪戯に笑って腰を上げた。持ち上げられた足首はそのまま空をさ迷って、宙ぶらりん。
少しだけ角度を付けて叩き付けるような体勢で突かれたら、私はもう声を抑えることが出来ない。
「気持ち良い?」
「うんっ、うんっ……!」
頭が馬鹿になりそうなくらいガンガン揺さぶられて、脳みそがぐちゃぐちゃに混ぜられる。涙を流してだらしなく口を開けて悲鳴のような声を上げる私を見て満足したのか、兄はふわりと微笑んで私の肩口に顔を埋めた。
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