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「でもさ、師団と云ってもたったこれだけの人数だよ？」
そういってから僕は、仮想コンソールの表示を切り替えて、丸亀城攻略戦に投入された兵力総数をコクピット内に浮かび上がらせた。
今次戦役に投入された防衛軍の総兵力は、およそ二万四千人なのはさっき言ったとおりだけど、そのうち防衛陸軍に所属しているのは五個師団を中心に一万八千人余でしかなかったのだ。
「つまり単純計算で一個師団当たり三千人強の兵力ってわけだね。少(すく)ないね」
かつての陸上自衛隊時代であれば、一個旅団の規模程度の兵力でしかない。
でもこれが、現在制圧戦に投入可能な防衛陸軍の実働数であったのだ。
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