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「こちら226、220あれ見える?」
「こちら220、226こっちからも丸見えだ。01にも確認したと報告した。バカの相手は楽だな、いつもこうだと助かるんだが…。捉えたデータを送る。どうぞ」
「220、貰ったよ。こちらは一旦やり過ごして後方を確認するね。どうぞ」
「226了解した。こちらは手筈通り。どうぞ」
「220了解、おわり」
「226頼んだぞ。終わり」
すかさず僕は、近隣の廃墟同然の住宅地に潜んで周囲を警戒していた、僕と同じ量産型の24式に乗っている味方とレーザー更新を行い、連携しての攻撃を確認し合った。
そして、そんな僕たちの獲物となった敵はと云えば、全くこちらに気付いた様子もなく、次々に国道南側の山林に隠れた僕の眼下を通り抜けていく。
≪手の込んだ自殺なんてスラングが昔流行っていたらしいけど、アレ、まさしくじゃない≫
「煌々と灯りをともして盛大に死地に赴くってさ、奴らは知らぬ身の上とはいえ、今どんな気持ちなんだろうね♪」
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