国民爆弾。

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「こちら226、こちら226。211こちらの位置了解済みか?送れ」 ≪友希はうっかりさんだね≫  うるさいなぁ。 「221だ。ザ…ザザ…。安心しろマークしてる」 「226了解。211。こっちも爆弾が一杯来てるけど、いいのかい?」 「221だ! 指揮所があんな調子じゃ、こっちが無駄死にしちまうし構うもんか! それに一機で防ぐより二機の方が楽だろうが!」 「221。わかった了解したよ」 「226。それとお前さんを基点に他の機にも集まるよう呼びかけているから、死んでもそこを動くなよ!」 「はいはい」 「226。ハイは一回だ!」  どうでもいい一言を残しレーザー通信を打ち切った211号機は、こっちの置かれた状況も考慮せず勝手に僕の機体を基準とした、前線配置部隊の再集結地にすると云ってきた。 「もう。仕方ない人だな。僕は一人の方が戦いやすいってのに」 ≪落ち着きなよ友希。伊藤一曹の言ってることは真っ当なんだからさ≫ 「それくらい解ってるさ」  解ってるから嫌なんだ。 ≪もう。友希は子供なんだから♪≫  疑似モニターの中でクルリと宙を舞いながら一回転してクスクス笑い、僕をからかってくる。 「う。そんなことよりさ、もう目前まで〝彼ら〟が迫ってんだけど、どうしようか?」     
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