※プロローグ

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『いいよ。このまま口の中に出してごらん』 「あ、そんなっ」  吐精を促す卑猥な科白が錯覚を呼ぶ。自分が今、どこにいるのかわからないと、広夢は頭を左右に振った。 『……全部、俺が飲んであげるから』  まだ学生だった広夢の性を男はしゃぶった。頬を窄め、吸引を強めてきた。剥きたてで、まだ発育途中の穂先や竿肉が男の咥内で震えていた。  このままだと本当に精を放ってしまう。怯えて腰を引いたのも覚えていた。    それでも男は逃す事を許さない。広夢の細腰に腕を回して、未熟な雄肉を喉奥へと招き入れた。そのまま飲み込まれるかと思うくらい深く喰われた。裏筋をズルズルと舐めた後、次はカリ部分から鈴口を舌先で何度も突かれた。優しい表情とは裏腹に、男の口淫は激しい。広夢の若いそれをひたすら舐めて嬲った。 「っ……ダメっ」  過去の口淫を想起しながら広夢は手淫を続けた。熱が放出を訴えていた。いよいよ限界が近い。脳内で閃光が迸った時――。
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