※熱情

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「っは、広夢くん、初めてなのに上手だね」 「んっ、ぅ……ふっ」  もっと気持ちよくさせてあげたい。その一心で口を大きく窄めた。膨らんだ雄先からは、たくさんの我慢汁が出ていた。それが唾液と混じって、口の隙間から溢れて喉に伝った。 「喉の奥の力を抜いてごらん? もっと入るよ」 「んんっ!」  髪を撫でられてグッと喉を開いた。その隙を狙った崇之が両手で頭を押さえてくる。 「んっ、ぅっ……ん!」  切っ先が上喉頭を滑って通過する。肉塊は喉奥に到達した。 「っあー、奥までいった、動かすよ」 「ぅ……んっぅ!」  腰を突き出した崇之が後頭部を掴んだ。喉を支配する肉の塊がどんどん大きくなる。広夢は愛しい雄に必死に吸い付いて、唇をちゅぱちゅぱと動かした。欲を煽る蜜音が脳に響く。頭が馬鹿になりそうだった。 「とっても気持ちいいよ。そんなに一生懸命に咥え込んで……それに、君も屹立(そこ)をこんなにして」 「……んぅ⁉」  サンダルを脱いだ崇之が、反り勃った広夢の竿を足裏で撫でた。  腰を突き抜ける痺れに、広夢は目を大きくした。足の指先で陰嚢を摘ままれる。若い欲情は、たちまち透明な蜜を零して、糸を引きながら石造りの階段に染みを作った。
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