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「……カプチーノ」
倒れていた柴崎を、カプチーノが庇ったのだ。
割と相手の陣地から近場だった柴崎を、少し離れていたカプチーノが庇った。
「俺様より、お前のほうが判断力がある。いざって時に、お前が残ってるほうがいいだろ」
「カプチーノ」
向こうで何やら感動のシーンを送り届けている。
なのだが、
「おい! 庇うくらいならキャッチしろ!」
「しょうがないだろ! ドッチボールにどんだけページ使ってると思ってんだ! しかもほとんどお前の語りじゃねぇか!」
否定はできない。
「まぁまぁ。再開するよー」
花蓮が大きく振りかぶり、柴崎へ投げる。
そして柴崎は
「ふっ!」
甘んじて受けていた。
「何やってんだ!」
「ふん。カプチーノが俺のために外野に行ったんだ。俺も、あいつに付き合うのさ」
「そしたら内野いねぇだろうが!」
「柴崎……」
「感動してんじゃねぇよ! 負けだろうが!」
「特に感動もなしなのに、なんであそこだけいい雰囲気だしてんだろーねーふっしぎー」
「うぅ……いいお話ですぅ……」
「いや、多分、ドッジボールの描写書くのに疲れただけだと思うよ?」
おそらく、それはないと思うが、まあ、ころあいなのかもしれないな。
スポーツものなんて書いたことないかもしれないし、もしかしたら初かもしれない。
「俺様思ったんだけど、花蓮の攻略法がなかったんじゃ?」
「あ、あるかもしれない……」
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