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四、ボードゲームで遊ぼ
放課後。部室に行くと、なぜかいる花蓮と早く来ていた平塚が雑談に花を咲かせていた。
「よーっす」
「お、きたね幸司君」
「遅いわよ、センパイ」
「なんで花蓮が?」
「ほら、いとかないとボク出てこなくなっちゃうでしょ?」
「メタ禁止です!」
花蓮の言葉に、俺の後ろから唐突に表れた門脇が言い放つ。
俺は、そんな門脇に驚いて、少し飛び跳ねてしまった。
それを見た平塚が、にやにやしながら俺を見る。
「……なんだよ」
「かわいいとこあるのぅ、片岡よ」
「先輩つけろや、後輩」
「はい、すみません」
即座に頭を下げた平塚はいいとして、
「なんで花蓮がここに?」
「うん、つい数行前見返して? その質問してるから」
「おっと、うっかりしてた」
「あのさぁ、同じページ内で同じこときくのどうなのと私思うわ」
「め、メタ禁止です!」
「ほぅら! 満を持して俺様搭乗するぜ!」
「カプチーノ、誤字ってるぞ。ちゃんと確認しろと、あれほど逝っただろう」
「お前も誤字ってるぜ、リーマン」
「メタ禁……あーもうメタ禁止言うのやめます」
やばいいじけちまった!
「大体、メタ重視の話でなんでこんなこと言わなきゃいけないのかわかんないんですよ」
「楓ちゃぁぁぁぁん!! 帰ってきてぇぇぇぇぇぇ!!」
「楓ちゃんって、いじけるとこんなになるんだね」
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