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エディはきっと自分以上に悔しさがあるのは分かっている、それでも守れる者は1人でも多く守らなければならない、それが王の責務なのだから。
「あぁ…王様って面倒くさい」
「王家に生まれた宿命、なんだろ?」
「…変わってくれよ、リン」
「やなこった」
言って、リンはブラックに片付けた書類の束を押し付けて背を向ける。
「また情報が入り次第連絡する、頑張れよ王様」
それにひらひら手だけ振って見送るとリンは音もなく消えた。
歳はブラックと大差ないのに相変わらず身体能力は衰えていない。
「あぁ、俺も行きたい…」
そう呟きながらブラックはまた書類に目を落とすのだった。
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